ただのブログ
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今日チェックインしたお客さんの中に、英語も日本語も全くしゃべれない、中国の人がいました。 あれこれやっていてフロントから離れている間に、やってきたらしく、フロントの前で佇んでいました。 最初、日本人だと思ったので、「こんにちはー」と言ったら、無言でニコニコしているから、 ん?と思いつつ、チェックインですか?と聞いても、ただニコニコするだけ。 あー外国人か、と思って、「Check in?」と聞いても、ニコニコ。 とりあえずチェックイン手続きをしようとしたら、 予約内容では2名なのに、1名で来たものだから、1名ですか?と聞いても、ハテナ? ワン?ツー?ワンパーソン?ユーアンドユアフレンド?カム?と聞いても、ハテナ? 結局、彼のもっていたスマートフォンの翻訳機能に向かってしゃべって、8割誤作動だったけど、 ものすごい想像力を働かせて、あぁそういうことか、オーケーオーケー、みたいな繰り返しでした。 もう、あまりにも通じないものだから、おっかしくなってきちゃって、お互い笑っちゃって、 最後はほぼ、ジェスチャーゲームでした。 230さんと交代した後もロビーにやってきて、浅草寺にいきたい、上野に行きたい、銀座に行きたい、皇居に行きたい、 などなど、いろんなことを聞かれて、それでもどうやって伝えようか、と頭をひねりながら、 230さんがエセ中国語でバスのことを「大型車」、バス停のことを「車止」とか書きながら、なんとか必死に伝える。 そのうち、たいがいの漢字は通じることに気づき、(そりゃそうだ)、駅の名前とか、路線の名前などが通じて一安心。 230さんと、エセ中国語で遊んでたのがここへきて役に立つとは、ってかんじでした。 そして、わたしと230さんが、あーでもない、こーでもない、とあたふたしているのを見たそのお客さんが、 自分の翻訳機に何かを吹き込んで、表示されたのが 「日本の熱意」 という文でした。 「私はあなたたちにとても感謝しています」 という文も出してくれたな。 で、最後に、翻訳機に「しぇいしぇい」と吹き込んで、機械に「ありがとう」としゃべらせて、 自分も真似して、「ありわとう」と言ってくれました。 なんかとてもうれしかった~。 それにしても、言葉が通じないだけで、「伝える」という行為はこんなにも難易度が増すものだとは思わなかった。 言葉があることを当たり前と思っていたけれど、言葉の存在意義を改めて考え直してしまった。 それでも、こうして「伝える」ということに必死になることで、言葉では伝わらないものが伝わるのかもなぁ。 中国語を勉強する予定は今のところないけれど、言語を学ぶということを続けるにあたって、 今回の出来事は、初心に戻ることのできる、貴重な経験となりました。 言葉は、あって当たり前のものではないんだな。 がんばろう!
by mikimatusa-n
| 2012-10-12 23:55
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